5Gスマホ出荷比率72%、5G対応スマホって今が買い時?AI進化への影響

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第5世代通信移動システム「5G」対応のスマートフォンを手に入れているユーザーがどんどん増えていることをご存知でしょうか?ICT市場専門のリサーチコンサルティング企業のMM総研の発表によると、5G対応のスマートフォン出荷比率が2021年10月〜12月期72.1%まで拡大したと結果を発表してます。

5G対応スマホって今が買い時なの!?

4G対応のスマホをまだ使い続ける方もたくさんいると思います、私は複数の端末を持ち、中には5G対応のものも所有していますが、メインのスマホは4G対応のものを利用しています。なぜ、4Gスマホを使い続けているかというと、そこまで不便を感じないのと、端末の価格、そして新しい5Gのエリアがどうなのかよく知らないからです。

今回、端末が普及しているとのニュースを見て、もしや5Gのエリアってかなり広がっているのではないかと思ったのと、最近5G対応の格安スマホもある様なので調べてみました。また、5G普及がもたらすAI発展についても話していきたいと思います。

≪先に結論≫5G対応機種の購入は急がない方が良い(2022年4月25日時点)

理由はこの後説明していきますが、結論、2022年4月時点で5G対応機種を購入したところで、大容量・超高速通信を体験することは限られた場所・限られたスマホだけになります。いち早く5Gを体験したいという方以外は、急がない方がいざ欲しい機種のスマホが出た時に、変えたばかりだから再度の機種変更を躊躇してしまうことになるからだ。

ただし、近々機種変更予定がある方にはもちろん5G対応の機種をオススメします。

大手キャリア3社の5G人口カバー率、現在トップはソフトバンク

スマホなど携帯電話の電波のエリアを調べるには、各携帯電話会社の名前+エリアでマップが出て来るので詳細はそちらで見ると良いですが、大きな意味でつながるかつながらないかを判断する指標として「人口カバー率」というのがあります。

現在人口カバー率の算出方法としては、メッシュ方式と呼ばれる全国を500メートル四方のメッシュ状に区分し、その半分以上をカバーしてれば全員をエリア化したとみなす方式が2014年以降使われています。その人口カバー率を大手キャリア3社で比べると下記の様になります。

ソフトバンクが現時点では一番、5G電波がよく入るキャリアみたいですね。でもここで注意したいのが、5Gと言っても、大きくは2つに分けることができ、更に「なんちゃって5G」と呼ばれるものもあり、人口カバー率だけを意識して5G対応のスマホを購入すると、後で後悔することになるので、その点を次で説明します。

5Gの電波は3種類!「Sub6」「ミリ波」「なんちゃって5G」

5Gと言っても電波は、大きく3種類に分けられます。1つは「Sub6(サブシックス)」、もう一つは「ミリ波」と呼ばれるものです。この2つは5Gの電波として新しく使われるようになった周波数帯を使っています。そして3つ目「なんちゃって5G(4G周波数転用)」があります。それぞれ速度などが異なりますし、使われているエリアも異なります。それぞれについて簡単に説明しますね。

通信速度は遅い、けど電波が届きやすい「Sub6」

「Sub6」の報告例は思ったより早くない・・・

現在の5Gの通信方法の1つであるSub6とは、6GHz未満の周波数帯を使っている通信方法。現在4G転用ではなく新しく設定された多くの5GエリアはこのSub6が占めており、実際皆さんが想定している大容量・超高速通信とは違い4Gより少し速度が速い程度。どのぐらいの速度かというと、こんな感じ。

うーん、逆の意味でこれが5Gか・・・、という感じの速度ですね。想像していたのは1Gbpsを超える速度でしたので、4Gとあんまり変わらないじゃない?という感想です。電波が届きやすいので、新しい周波数帯の電波としては広いエリアでこのSub6が現在使われています。

機種的なところで言えば、5G対応と書いていながらSub6にしか対応していないものもあります。代表的な機種といえば「iPhone」。2022年4月25日現在、iPhone12・13共にミリ波未対応。2022年4月現在、iPhoneの5GがSub6にしか対応していないのは、日本の5Gに関して、Sub6を中心としてエリアが展開されているのでアップルとしてもSub6だけで問題なく使用できると判断したようですね。

「Sub6」でも場所によっては1GHzを超える!

上記は私の自宅ベランダで速度を測ったものです。(UQモバイル)Sub6が入るエリアでiPhone12promaxを使って測定してみました。ほぼ同じ場所ですが、室内では下記の通り速度はかなり低下します。

通信速度が速い、しかしエリアが狭い「ミリ波」

皆さんが思う大容量・超高速通信な5Gはこちらの「ミリ波」の方。こちらは速いらしい。。「らしい」というのは、私が活用している地域ではほんの一部でしか使われておらず、まだ体験しておりません。ミリ波は30GHz〜300GHzの電波を使用しており、ネットを見ると速度は1GHzを優に超えるようです。動画でもこのようなものがYouTubeに出ていました。

2GBps羨ましい速度ですね。これならダウンロードも一瞬で終わりそうです。

このミリ波の特徴として「速度が速い」ともう一つ「エリアが狭い」というデメリットの特徴があるんです。大手キャリアの5Gエリアを見てもらうとわかるのですが、このミリ波が使えるエリアは限定されているので正直、まだまだ使えない場所が多いという印象です。しかも上記で説明した通り、日本のiPhoneはまだミリ波に対応した機種は販売されていなく、超高速通信を体験できるのはごく一部の限られた場所・限られた機種だけになります。

なんちゃって5G(4G周波数転用)に関して

以前から5Gに興味を持っている方ならご存知のワード「なんちゃって5G」。どういうことかというと、5Gエリアを拡大し実用化させるため、4Gの周波数帯を転用して5Gとして利用するもののこと。実際、転用の認可をKDDI・ソフトバンクは2020年10月に受け、5Gエリアの拡大を加速させました。これにより、ソフトバンクについては5Gの人口カバー率を90%にすることに成功。日本の多くのエリアで5Gが使えるようになりました。

ただ、人口カバー率90%のソフトバンクの内訳を見てみると、その多くが4G回線を5Gに変更したもの。よって、Sub6やミリ派に比べ速度が遅い。ほとんど4Gと速度が変わらない場合も多く、人口カバー率だけで5Gを判断すると失敗したと後から後悔しそうですね。

また、ドコモも1年半遅れの2022年春から転用での5Gエリア拡大を発表しています。理由としては今回のニュースにもあるように5G契約が増えてきたことにあるようです。

確かに、ユーザーとの5G契約が増えれば、速度にもこだわる必要はあるものの、5Gが入るエリアがほとんどないという事態は避けたかったのでしょうね。ドコモに関しては2年近く2社よりも遅れての判断となり、今後のユーザー数にも影響が出るのかも知れませんね。

AIの進化に5Gが関わる理由

AIは5Gが普及し発展すれば、AIにも大きなメリットがあります。AIは5G時代の「四種の神器」の1つ。戦後、人々の暮らしを一変させた電化製品で三種の神器というのがありましたが、5G時代の四種の神器は「IoT」「クラウド」「ブロックチェーン」「AI」。

AIにとって5Gがどういうメリットがあるかというと、5Gの特徴である「大容量・超高速通信」により、膨大なデータをクラウドサーバー側に送り処理することが可能になるからです。5Gの超低遅延という特徴もあり、交通や医療分野で近い将来の活躍が期待されてます。5Gが今後AI及ぼす影響はとても大きなものになっていくでしょう。

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